現在、こども美術館では 日本画家 『橋本明治・橋本弘安 ~親子二人展~<前期展>』 を開催中です。新しい表現方法に挑戦し、たくさんの人々の心に感動を残してきたふたりの日本画家。作品から感じる情熱とパワーには、どんな思いが込められているのでしょうか。

まず今日は、明治画伯 作品の展示風景を少しだけご紹介します!

浜田生まれの明治画伯は、幼いころから絵を描くことが好きでした。画家になりたい!と夢を抱き、夢中でたくさんたくさん絵の勉強をします。そんな一生懸命な姿に周囲の人も心を動かされ、明治さんの夢を叶えようと応援しました。展覧会の中では、明治少年が画家になるまでの道のりも紹介しています。夢をかなえるにはやはりもの凄い努力が必要なのですね。浜田からこんな立派な芸術家さんが誕生して誇らしい!明治先生ありがとうございます!!と伝えたいです。

橋本明治先生ありがとー!

 こども美術館には橋本明治画伯の像もあります。浜田の子どもたちといっしょにパシャリ★

 

↑上の写真は、明治画伯1966年の作品 ≪鏡≫ (島根県立美術館蔵)の、〈下絵〉と〈本画〉を子どもたちに解説している様子です。

作品の制作には、何枚もの素描・下絵が繰り返し描かれます。1つの作品を完成させるまでに、作家は様々な試行錯誤をしながら制作しているのです。作品の前に立った時に感じるパワーは、そうした制作過程からも感じるのかもしれません。1つの作品と長い時間向き合うには、きっと相当なエネルギーが必要なはずです。

≪演奏≫(浜田市世界こども美術館蔵)の下絵も公開

東京国立近代美術館に所蔵されている≪まり千代像≫の完成までにも、何枚もの下絵が描かれています

 
 

 このように、今回の展覧会では、普段みることのできない素描や下絵を展示することで、作品に込められた明治画伯の思いや真摯な眼差しを紹介しています。作品制作に常に誠実に取り組んでいらっしゃった様子が伝わってくるようです。

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日本画と聞くと、なんだか小難しいように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ノンノン!そんなことはありません。

明治画伯のおじいさま・市太郎さんも、“できるかぎりいいものを、美しいものをふんだんに明治少年に見せるということ”を大切にしていらっしゃったそうですよ。本物にふれる時間は有意義なかけがえのないものですよねっ。

皆さんにもそんな時間を大切にしてほしいー☆ぜひご来場くださいませ!