印象派から広がる美術の世界

ポール・シニャック《ヴェニス、サルーテ協会》1908年 宮崎県立美術館 蔵

印象派から広がる美術の世界

2006年7月22日(土)～9月3日(日)　会期中無休

浜田市世界こども美術館では、開館10周年を記念し、『印象派から広がる美術の世界』展を開催します。
19世紀末フランスで生まれた印象派の芸術。その魅力は、何と言っても美しく澄んだ色彩表現でしょう。暗いアトリエを飛び出した画家たちは、太陽の下で事物を彩る「光」をとらえ、その表情豊かな動きを作品に残しました。そして、100年以上経った今でも、私たちにあたたかく豊かな光を投げかけています。その革新的な表現は、後の美術の流れに大きな影響を与え、現在も広く親しまれていることは言うまでもありません。

この展覧会では、【印象派の画家たち】、【印象派と日本の美術】、【印象派と現代美術】、【印象派になった子どもたち】という4つのテーマに沿って、印象派の芸術と、印象派から多様に広がる美術の世界を紹介していきます。

モネ《ジヴェルニーの積みわら》（ポーラ美術館）をはじめ、ルノワール、ピサロなどの貴重な作品を中心に、日本への影響として黒田清輝、藤島武二、さらに浜田ゆかりの近代洋画作品、そして印象派を参照したユニークな現代美術作品を紹介します。これらの作家たちの作品にあわせ、地元浜田市の小学生が印象派について学び、その技法を実践した作品もあわせて紹介しており、にぎやかな雰囲気の展覧会になっています。楽しい体験コーナーもありますので、ご家族そろってぜひご観覧ください。

時代を渡って引き継がれた印象派の色鮮やかな光の世界。それは私たちに「絵を見る喜び」、そして美術の世界の豊かさを深く実感させてくれることでしょう。

◆開館時間／午前9:30～午後5:00（最終入館は午後4:30まで）
◆主 催／浜田市、浜田市教育委員会、財団法人浜田市教育文化振興事業団
◆助 成／芸術文化振興基金

◆観覧料／
一　般：前売り 500円／当日 600円（500円）
高校・大学生 400円（300円）
小・中学生 200円（100円）

※（　）内は20名以上の団体料金