橋本明治・橋本弘安 ~親子二人展~
<前期展> 2012年5月 3日(祝)~6月10日(日)
<後期展> 2012年6月16日(土)~7月16日(祝)
浜田市出身の日本画家・橋本明治画伯は、幼少の頃から絵を描くことに夢中になり、絵画の教科書を取り寄せて、浜田の地で日本画の技法を学んでいきました。妹たちをモデルした作品、かわいらしい動物を描いた作品など、浜田の地で描いた作品も残されています。東京美術学校(現・東京藝術大学)に進学後は、次第に頭角を現し、その後、太い線と明快な色彩で表現する橋本様式と呼ばれる作風を確立。日本画界を牽引する重要な人物へと成長していきました。
本展では、明治画伯が浜田の地で描いた作品や学生時代の作品の他、普段はあまり目にする機会の少ない素描や下絵などを中心に展示することで、作品に込められた明治画伯の思いや真摯な眼差しを紹介します。
あわせて息子・橋本弘安画伯の作品と研究の成果も展示します。弘安画伯は、岩絵の具研究の第一人者であり、地域の特色ある土や石などの天然物を使用して絵の具の制作を行い、自身の絵画制作に反映させてきました。自作の絵の具を用いた作品はパステル調の優しい穏やかさに溢れ、見る者を魅了します。
今回の展覧会では、弘安画伯から浜田市に寄贈いただいた作品を中心に、<前期展><後期展>として構成します。橋本明治・橋本弘安、二人の画伯の作風を同時に展観するまたとない機会といえるでしょう。
◆開館時間/午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
◆休館日/毎週月曜日(ただし7月16日は開館)、6月11日~15日は展示替のため休館
◆主催/浜田市、浜田市教育委員会、財団法人浜田市教育文化振興事業団
◆共催/山陰中央テレビ
◆協力/島根県立美術館、女子美術大学
◆観覧料/ 一 般 500円(400円)高校・大学生 300円(200円)小・中学生200円(100円)
※( )内は20名以上の団体料金
—–おしらせ!—–
◎後期展は、学生の観覧料金を下記のように変更しました!
—高校・大学生 300円→150円
—小学・中学生 200円→100円 (※20名以上の団体も同じ)
**元の料金より半額となっています。学生の皆さんぜひご来場ください**
両方の展示 [前期展+後期展] をご覧いただける 【販売場所】(※ 6/10までの販売です) |
作家紹介
橋本明治(はしもとめいじ)
浜田市出身の日本画家。明治37年(1904年)、浜田町大字浅井(現在の浜田市田町)に生まれる。今の松原小学校へ入学後、原井小学校の高等科を経て、島根県立浜田中学校(現浜田高校)、東京美術学校(現東京藝術大学)日本画科に入学。昭和15年(1940年)、36歳の若さで法隆寺金堂壁画の模写主任に選ばれ、昭和27年(1952年)、芸能選奨文部大臣賞、その後、日本芸術院賞、文化勲章を受賞。日本画壇における揺るぎない地位を確立。平成3年(1991年)急性肺炎のため死去。
橋本弘安(はしもとこうあん)
日本画家。昭和28年(1953年)大阪生まれ。東京藝術大学日本画専攻を卒業、伯父橋本明治に師事。昭和61年(1986年)より女子美術大学で日本画の教育・研究にあたり、現在は同校教授。日展会員。平成2年(1990年)より、大半の顔料を天然物から自作で制作。岩絵の具研究の第一人者である。昭和61年に、伯父橋本明治の養子となり、本名は橋本信。雅号:弘安で作品を発表している。
展示作品
橋本明治
橋本弘安