描かれた花 ゴッホからモンドリアン
1998年7月4日(土)-8月30日(日)
花は、いつの時代にも愛され、生活に潤いを与える存在といえるでしょう。絵画の世界でも、花は何世紀にもわたり画家たちを刺激し、創作意欲をかきたてる重要な役割を果たしてきました。とりわけ“花の王国”オランダには長く豊かな花の絵画の歴史があります。かつては細密な描写で本物そっくりに描かれていましたが、やがて多くの画家たちが独自の表現を試みるようになり、様々な花の絵が登場してきます。
なかでもフィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)は、その短い生涯のなかで、数多くの花の絵を描き残しました。ゴッホにとって、色鮮やかな花は、色彩の研究を深めるための格好の素材であり、色とりどりの花を花瓶に生けて描いた静物画は、約70点にものぼります。またピート・モンドリアン(1872~1944)も。抽象絵画への道を歩む過程で、やはり多くの花の絵を手がけました。彼は、時にみずみずしく、時には抽象化され誇張された花の表情を描きとどめたのです。
本展では、ゴッホが精力的に制作をはじめた1880年代からモンドリアンが没した1940年までに活躍したオランダとベルギーの画家37名による油彩画60点を展観します。花という共通のテーマを取り上げながらも、そこにみられる美の表現が実に多様で個性的であることを感じていただけるでしょう。花に自由に向き合い、独特の表現方法を開花させた画家達の華やかな作品を心ゆくまでご堪能ください。
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◆開館時間…午前9:30~午後5:00 (最終入館は午後4:30まで)
◆休 館 日…毎週月曜日(ただし7/20は開館)、7月21日(火)・22日(水)
◇会 場/浜田市世界こども美術館
[主 催] 浜田市/浜田市教育委員会/財団法人浜田市教育文化振興事業団
[後 援] オランダ大使館
[協 力] KLMオランダ航空
◆観覧料/
一 般 500円 (400円)
高校・大学生 400円(300円)
小・中学生 300円 (200円)
※( )内は20名以上の団体料金