マジカルカメラ写真展 ◎佐藤時啓＋Wandering Camera
2002年4月20日(土)－7月7日(日)
漂白するカメラ（家）project 2000-2002
現代美術作家・佐藤時啓氏が巨大カメラを使って撮影した写真を紹介する展覧会です。
佐藤氏は、2000年から2002年にかけて、自らが考案した巨大カメラ（幅2.2m×高さ2m×長さ3.5m）を率いて、スタッフとともに日本全国・撮影行脚の旅に出かけています。UFOか潜水艦を思わせるような不思議さを秘めたこの巨大カメラを、普通自動車で牽引しながら各地を巡っているのです。北海道・仙台・東京・愛知・広島・沖縄…それぞれの場所で、その土地土地の風景を特大写真（2m×2.5m）に記録していきました。
「カメラ」とは、もともと「部屋」という意味。佐藤氏は、部屋ほどのカメラを実際に制作してしまったのです。そしてカメラとともに各地を訪れ、時にはカメラの中に泊り込みながら写真を撮影しています。
本展では、これまでに日本各地で撮影された巨大写真（2m×2.5m）21点を展示します。この中には、昨年秋、浜田市で撮影された写真も含まれています。また写真以外にも、バングラディシュのリキシャを使用して制作された楽しい体験型のカメラ《リキシャカメラ》も展示する予定です。
写真伝道師のごとく、各地を旅する佐藤時啓氏。さまざまな場所に出現し、カメラの中から見ること、そして外から見られることを繰りかえし、巨大写真に時を刻んでいきます。佐藤時啓氏のマジカルなパワーと繊細な作品の魅力、そしてカメラの楽しさを感じていただけることでしょう。
Magical Camera
◆開館時間：午前9:30～午後5:00（最終入館は午後4:30まで）
◆休館日：毎週月曜日(但し4/29、5/6は開館)、4/30(火)、5/1(水)、5/7(火)～9(木)
◇会場：浜田市世界こども美術館
◆主 催／浜田市、浜田市教育委員会、財団法人浜田市教育文化振興事業団
◆助 成／財団法人全国市町村振興協会、財団法人地域創造、国際交流基金、財団法人朝日新聞文化財団
◆協 賛／SHISEIDO、DAIMLER CHRYSLER
◆協 力／FUJIFILM
◆観覧料／
一 般 400円 （300円）
高校・大学生 200円 （100円）
小・中学生 100円 （50円）
※（ ）内は20名以上の団体料金
| 佐藤 時啓（さとう ときひろ） 1957年、山形県生まれ。’81年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業し、’83年、同大学院美術研究科彫刻専攻課程を修了。当初は金属彫刻を制作していたが、’87年から写真作品に取り組み始める。光を画面に刻み込んだ作品《Breath-graph (息づく写真)》《光ー呼吸》シリーズを発表し、国内外で高い評価を得る。近年は、参加性の高いカメラを制作し、各地を訪問しては、人との絆を深めながら作品を制作。また、海外でのビエンナーレ等にも数多く参加するなど現在の活動の場と幅を広げている。東京藝術大学 先端芸術表現科 助教授。 |
