カグラ!ワンダーランド展
2008年 2月2日(土)- 4月6日(日)
石見神楽のお囃子の音色は浜田の四季を彩る風物詩。八調子の軽快なリズムに乗って鬼が火を噴きながら登場すると、子どもたちは怖さと好奇心で胸いっぱいにして眼を輝かせる…それを笑顔で見守る大人たち。長い歴史の中で育まれてきた石見神楽は、浜田の人々の生活の中に溶け込み、活力源となっているかけがえのない文化といえます。
昨年度開催した『カグラ!石見神楽の世界展』は、そんな石見神楽の魅力を独創的な面や衣裳の展示に加え、美術の側面から、また体験や遊びの要素などを取り入れて紹介した展覧会で、神楽ファンだけでなく展覧会で石見神楽を初めて知った人々にも大好評でした。そして今年度、さらに多彩な内容で石見神楽の魅力を紹介しようと企画したのが本展『カグラ!ワンダーランド展』です。
前回好評だった神楽舞台の再現と体験、面や衣裳の展示はもちろんのこと、神楽を描いたユニークなイラストを紹介したり、〈神楽クイズ〉を出題したりと、前回とは違った視点も取り入れ、楽しめる試みをしています。また、忘れてはならないのは、浜田の子どもたちによる神楽を題材にした作品です。神楽への愛情がひしひしと伝わる力作からは、神楽が浜田の子どもたちにとって豊かな創造力の源となっていることを確信させてくれるはずです。
この展覧会を開催することで、〈こども美術館ならではの石見神楽の楽しみ方〉を体験し、今まで以上に石見神楽の素晴らしさと文化としての大切さを実感してもらいたいと願っています。
◆開館時間/午前9:30~午後5:00 (最終入館は午後4:30まで)
◆休 館 日/毎週月曜日(ただし2/11は開館)、2/12(火)、3/21(金)
◇会 場/浜田市世界こども美術館
◆主 催/浜田市、浜田市教育委員会、財団法人浜田市教育文化振興事業団
◆共 催/日本海テレビ
◆協 力/石州神楽堂 竹内惟臣、アイ企画
◆観覧料/
一 般 400円 (300円)
高校・大学生 300円(200円)
小・中学生 100円 (50円)
※( )内は20名以上の団体料金
展示内容の紹介
◆石見神楽の衣裳(登場人物マネキン)
にらみをきかす「八幡麻呂」と「鬼」
◆石見神楽面130点の展示
表情豊かな石見神楽面 (すべて「石州神楽堂」竹内惟臣氏 所蔵)
◆展示室に寝そべる大蛇
この大蛇いったい何メートル?
◆「切り紙」の世界
神楽の舞台を彩る「切り紙」(切り絵)
◆下間誠一郎さん(美川西神楽保存会)による石見神楽の登場人物のイラスト
◆浜田の子どもたちによる神楽を題材にした作品
<カグラっ子Tシャツ>後野小学校全校児童
<鬼着デザイナー>雲雀丘小学校3年生
<切り紙ステンシル>雲雀丘小学校4年生
体験コーナー
◆「舞殿」で神楽体験
本格的な舞台(4×4m)で神楽体験ができます。
衣裳を着て、御幣を持って神楽の主人公になってみよう!
太鼓をたたいてお囃子体験もできます。
◆「衣裳デザイナー」体験
きらびやかな石見神楽の衣裳のユニークな模様に注目。
デザイナーになった気分で、自由にレイアウトして遊んでみよう!
◆神楽を描こう!
展示室のマネキンや面をじっくり観察して描いてみよう!
◆「カグラQ」に挑戦!
石見神楽の演目にまつわる8つの問題に挑戦!いくつ解けるかな?
例)Q2
「スサノオノミコト」がオロチを退治したとき、オロチの体から1本の剣が出てきました。
オロチの住みかにはいつも雲がかかっていたことから「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」と名付けられました。
さて、その剣はオロチの体のどの部分から出てきたでしょう?
こたえ:しっぽ
スペシャルイベント
子供神楽公演+“神楽はかせ”になろう!
子供神楽の公演と神楽の先生のお話が楽しめるイベント
[日 時] 2月11日(祝) 午後1:30~4:00
[会 場] 3F多目的ホール(3階)
[講 師] 日高均さん(西村神楽社中代表)
※入場無料
竹内幸夫先生の神楽談義と「大元神楽」公演
[出 演] 市山神友会(江津市桜江町)
[日 時] 3月30日(日) 午後1:30~4:00
[会 場] 第4展示室内 舞台
※展覧会の観覧料が必要です
石見神楽公演
2月:2日(土)・10日(日)・17日(日)・24日(日)
3月:2日(日)・9日(日)・16日(日)・23日(日)
4月:6日(日)
◆時間/午後1:30~4:00
※入場無料